貝毒はプランクトンが原因。二枚貝以外にも注意!

病気

獣医でなぜ貝毒?となるかもしれませんが、貝毒は獣医が扱う「食品衛生」の分野の中の1つなんです。あなたの食品の安全を守るのは獣医なんです!ぜひ覚えておいてください!

話を貝毒に戻して…

毎年、潮干狩りで話題になる貝毒。潮干狩りをしなければ関係ないのか?いやいや、そんなことはないんです。潮干狩りで採取するアサリ以外にも注意しなければならないものはあります。

貝毒は危険だということは知っていると思いますが、詳しいことは知らない人が多いと思います。

もしも貝毒を持つ貝を食べてしまったときに、どうなるのか?何をするべきなのか?この記事を読んでなんとなく知っておくと心構えができると思います。食べないのが理想ですけど…。

1.貝毒とは?

貝毒の代表的な種類としては、麻痺性下痢性、神経性、記憶喪失性があります。このうち日本で確認されているのは麻痺性下痢性です。(記憶喪失性貝毒は検出されるものの無視できるほど少ない)

以下、日本にある麻痺性と下痢性について解説していきます。

1.1 原因

麻痺性と下痢性どちらも、貝が取り込むプランクトン(渦鞭毛藻)が原因です。ある種のプランクトンに含まれる毒が貝に溜まることで、貝毒となります。

貝毒は加熱によって弱まることはないので、「煮こめば大丈夫」ということはないです。

麻痺性はサキシトキシン、ネオサキシトキシン、ゴニオトキシンという毒が、下痢性はペクテノトキシン、オカダ酸、ジノフィシストキシンという毒が原因です。覚えなくていいです(笑)

1.2 症状

麻痺性は、食後10〜30分で痺れと発熱感が起きます(神経症状)。重症化すると運動失調や呼吸困難。死に至ることもあります。

下痢性は、食後4時間以内で下痢、吐き気、腹痛が起きます(急性の胃腸炎)。

麻痺性はフグ毒(テトロドトキシン)と同じNaチャネルブロッカー、下痢性はタンパク脱リン酸化酵素阻害と考えられています。こちらも覚えなくていいです。

1.3 治療

貝毒に対する解毒剤はないです。

胃洗浄や点滴などで、貝毒による症状を和らげることしかできません(対症療法と言います)。

症状が出たら、速やかに水分補給などの応急処置をして、病院に行きましょう。

2.何に注意すべきか?

特に注意すべきなのは、カキ、ホタテ、アサリ、ムラサキイガイなどの二枚貝です。それも4〜5月(春〜夏)にかけての貝毒発生が多いです。

二枚貝はプランクトンを取り込み毒を蓄積するので貝毒に注意しなければなりません。これと同じ理屈でカメノテやホヤなどが、さらには二枚貝を食べる肉食性の巻貝やカニなども毒化する可能性があります。

カメノテ美味しいです。ホッキ貝のあの弾力に似た食感を感じますし、味噌汁にするといいダシがでる…。でも岩にしっかりくっついているので採るのは大変ですね。必死になりすぎて手を怪我することもしばしばです(笑)

磯遊びで採取した貝やカニ、カメノテなどを食べるのは十分注意すべきです。必ず、採取した地域の貝毒発生情報をチェックしましょう!

3.まとめ

ざっくりおさらいです!

・主に二枚貝が、有害なプランクトンを取り込むことによって起きる。

・加熱しても毒は消えない。

・解毒剤はない

・春から夏にかけて発生することが多い。

・磯などで採取したカメノテなどにも注意!


貝毒のなんとなくのイメージはつかめたでしょうか?

この解説記事は、なんとなく分かってもらうことを前提にしていますので、詳しくは書いていません。

どんなことでもいきなり詳しく情報が押し寄せてきたら混乱しますよね。混乱して嫌になって知らないまま、分からないままなのはかなりもったいないです。大体こんな感じ、と分かっていればさらに理解を深めるのは簡単です。

この記事が、あなたが貝毒に詳しくなる最初の一歩となれば幸いです!

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